ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの著書 [ Physica;フィジカ = 自然学 ] は、バイオダイナミック農法とホリスティック・アロマ・テラピーの重要な参考書です

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 [ 聖ヒルデガルドの啓示部分画 13c ]
 彼女の啓示によれば、肉体や精神の病気は、光り輝く蒸気や気息の流れと、関係があると考えました。その流れは、星界の霊気や風の流れとして幻視したと記されています。
 現代科学で言えば、星界の霊気とは、紫外線や電磁波、γ線などの宇宙線や月の潮力などの微妙な星間重力のことでしょう。 また、突然変異の悪性ウィルス、伝染病など疫病発生のメカニズムに空気感染や風の流れが、深く関わっていることは、周知の通りです。
 『 自然学 』 は、植物精油 (エッセンシャルオイル) による癒し (ヒーリング) を目的としたトリートメントや芳香浴などホリスティック・アロマセラピー及び、バイオダイナミック( ビオディナミ )農法の概念を理解する上で重要な良き参考書となります。

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「ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:ビンゲンのヒルデガルト」 について、アロマテラピーを深く学びたい方は、必須の本です。聖女の他の本も重要です。特に、バイオダイナミック農法の概念を理解したい方は、聖女の植物・自然界の記録と幻視体験から示された啓示は、現代の科学によって未だ明らかにされていない事柄についても明解です。
 ホリスティック・アロマテラピーのパイオニア的書物の著者 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン、または、ビンゲンのヒルデガルト ── 聖女の著書が、邦訳版として出版されています。
 アロマテラピーを学びたい人は、是非参考にしてみて下さい。 中世最大の賢女の示唆に富む内容は、現代社会において大いに役立つことでしょう。 アロマテラピーで使用される 「 ホリスティック:包括的・全体的 」 の意味は、バイオダイナミック農法の中心概念: 「 有機生命体 」 としての地球・宇宙の存在理由と開かれた系の関係を同じ意味で捉えています。 そして、この中に錬金術の基本概念も含まれています。



 推薦図書:アロマテラピー重要文献
 【 作品紹介 】
 12世紀ドイツの聖女で中世ヨーロッパ最大の賢女とされるヒルデガルト・フォン・ビンゲンの名著 “ Physica ”− 『 自然学;フィジカ 』 の本邦訳。 本書は、全512項目におよぶ事物の薬効と毒性と利用法を記載 : 植物230、元素14、樹木63、石と宝石26、魚36、鳥72、動物45、爬虫類18、金属8、 ホリスティック医学の原点、中世医学、自然学、文化人類学の古典です。
 第1の書 植物;
 第2の書 元素;
 第3の書 樹木;
 第4の書 石と宝石;
 第5の書 魚;
 第6の書 鳥;
 第7の書 動物;
 第8の書 爬虫類;
 第9の書 金属;


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ビンゲンのヒルデガルト
ILDEGARDA DI BINGEN (1098-1179)


 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン または、 ビンゲンのヒルデガルト ( 独:Hildegard von Bingen, 英:Hildegard of Bingen, ユリウス暦1098年 - 1179年 ) は、中世ドイツのベネディクト会系女子修道院長。
 1098年生まれ、神聖ローマ帝国のドイツ王国、ラインラントのラインヘッセンのアルツァイ近郊、マインツ司教区ベルマースハイム( ベルメシャイム:Bermersheim )の地方貴族父ヒルデベルト ( Hildebert ) 、母メチルト ( マチルダ:Mechtild ) の10番目の娘として誕生しました。
 幼少時代重病を患い続けました。8歳で教育を受けるためにディジボーデンベルク ( Disibodenberg ) にあるベネディクト会系男子修道院ザンクト・ディジボードに入会し 付近で庵を営む修道女ユッタ・フォン・シュポンハイム ( Jutta von Sponheim )に育てられます。 聖女の教育に、ザンクト・ディジボード男子修道院の修道士フォルマール ( Volmar ) が加わります。
 ユッタが、同敷地内に女子修道院を設立し、修道院長に就任。
 1115年、ヒルデガルトは、修道女となります。
 1136年、ユッタの後継として女子修道院長となります。
 ディジボーデンベルク近郊、シュポンハイム城の貴族 ( 領主シテファン伯 ) 出身のケルン司教区大司教フーゴー・フォン・シュポンハイム ( de:Hugo von Sponheim ) は、聖女の兄弟です。
 1141年、神の啓示を受け、フォルマールと腹心の修道女リヒアルディス・フォン・シュターデ ( Richardis von Stade ) に支えられ、 『 道を知れ : Scivias 』 の執筆を始めます。
 自らの幻視体験は、その後、聖女自身の言葉 「 生ける光の影 : umbra viventis lucis 」 を初めて公けに表明します。この頃から聖女の幻視体験が、マインツ大司教ハインリヒの知るところとなります。
 1147年、クレルヴォーの大修道院院長、当時非常に大きな影響力を持っていた聖ベルナール ( クレルヴォーの聖ベルナルドゥス ) に助言を求めて書簡を送ります。
 同年、教皇エウゲニウス契い砲茲辰導かれたトリーア公会議において、ヒルデガルトの幻視体験:世界の終末と最後の審判を幻視したとされる内容は、マインツ大司教ハインリヒによって話題となりました。
 教皇エウゲニウス契い亮に入り、教皇使節が、聖女のもとに派遣されます。そして、執筆途中の 『 道を知れ 』 を持ち帰り、公会議上で披露され、多くの人に感銘を与えたと言われます。
 この時、同席していた聖ベルナールの取り成しもあって、教皇より激励の手紙と、執筆の認可が、正式に聖女に与えられ、聖女の名が、広くヨーロッパに知られるようになります。

 ヒルデガルトは、画家、音楽家、劇作家、伝記作家、神学者、説教者、言語学者、詩人、神秘主義者、幻視者、ヒーラー というさまざまの顔を持ちます。
 神秘家であり、40歳頃に 「 生ける光の影 : umbra viventis lucis 」 の幻視体験 ( visio ) をし、女預言者とみなされました。
 50歳頃、聖女の名声によって各地から修道女が、多く集まったため、ビンゲン近郊のルペルツベルク ( Rupertsberg ) に新しい女子修道院を建設して移り、 自己体験を書と絵に残しました。
 ヴィジョン幻視体験は、40歳代の 『 道を知れ : Scivias 』 で初めて示され、その挿絵は、三位一体を象徴的に表現しています。 また、序文には、5歳頃から体験している内容が述べられています。
 『 道を知れ : Scivias 』 の中で、幻視体験が興奮状態 ( トランス ) や瞑想状態ではなく、実に意識がしっかりしていて周囲の状況が分かっている正常な覚醒状態で生じ、ヴィジョンを受けている時も周囲で起きている現実の事象を同時に知覚していると述べています。
 この幻視体験を Visio ( ヴィシオ、英:ヴィジョン、日本語:幻視 ) という言葉で表現しています。 聖女は、ギベールへの書簡で次のように幻視を記述しています。
 「 生ける光の影 : umbra viventis lucis 」 が現れ、その光の中に様々な様相が 形となって浮かび上がり輝きます。 炎のように言葉が、彼女に伝わり、また、見た物の意味付けは、一瞬にしてなされ、長く、長く記憶に留まります。
 別の 「 生ける光 : Lux vivens 」 が、その中に現れる事がありますが、それを見ると、苦悩や悲しみが、すべて彼女から去ってしまい、気持ちが、若返ります。 これらの幻視が、示す内容は、キリスト教に関わる事柄であり、聖女の基盤となったベネディクト会の規範の範疇で解釈され、意味付けがなされています。 また、これらを表した幾つかの絵画に見られるように非常に象徴的であり、中世修道会のもつ神秘主義的な面が、強く表現されており、後の体系化されたスコラ哲学と対比されます。

 『 道を知れ 』 の挿絵は、教会の処女性を示し、「 教会 : エクレシア : ecclesia 」 という概念に対してマリアの処女性と照応し、非常に強い関心を表しています。
 「 教会は、神と一体であり、我々は、その愛情に包まれている 」 という修道会特有の考え方に対して大きな共感をもっていました。聖女は、マリアの処女性を投影し、「 キリストの花嫁 」 を強調して、「 教会 」 は、一層女性的な性格を帯びることになります。黙示録には、「 キリストの花嫁 」 として端的に表されています。 神の光の反映、目に見える姿は、着飾った花嫁であり、神を映すよすがが、神と一体となる教会 ( 花嫁 ) なのであり、聖母マリアの純真無垢なる処女性を投影します。
 聖ウルスラ ( en:Saint Ursula ) に関する聖歌が、多くあります。 ケルンの守護聖人聖ウルスラを女子修道院の象徴としたのは、ヒルデガルトが、聖女の処女性と殉教者という事に共感して多くの聖歌を作詞・作曲しました。
 階層 ( ordo ) :神の世界での厳格な階層秩序 ( オルド ) が、あるように人間界にも階層があることを積極的に認めています。 参考 ; 「 聖ディオニシウスの天上階上論 」 。
 つまり、貴族と庶民が 違う階級で生活するのは、当然の事であるという貴族社会の考え方を修道院内でも実践していました。 進歩的な他の女子修道院長から、
 「 融和を図るべきだ 」 との指摘の書簡に対し、
 「 神は、すべての階層に等しく愛を示しています。 生まれつき階層が分かれているのだから、そのように生きるべきだ 」
 と、返書しました。
 現代人のシンデレラ・ストーリーとは、うらはらに、同レベルの気質や階層のグループ形成を認めていました。 これは、お互い背伸びをすれば、精神的に疲れる生活をしてしまうからで、 「 類は 類を呼ぶ 」 「 身の丈をわきまえる 」 結婚とは、お互い自己を無理なく、自然体のままで意思の疎通と、協同生活することのできる相手を選ぶことが、肝要で血筋や生活レベルもまた、育った環境と遺伝的影響が、ことさら大きいため 無視してはならないことです。 また、「 階層秩序 」 が無くなると、混沌とした下克上のような暴力によって支配される国家世界を向かえ、文化的平和的な生活をおくることができなくなるでしょう。
 
 医学・薬草学に秀で、ドイツ薬草学の祖とされます。 聖女の薬草学の書は、20世紀 第二次世界大戦時にオーストリアの軍医ヘルツカ により 再評価されます。 才能に恵まれ、神学者、説教者、宗教劇作家、伝記作家、言語学者、詩人、女性作曲家 と、中世ヨーロッパ最大の賢女と言われています。

 【 主な著作 】
 「 幻視体験に基づく3部作、
 “ Scivias ” 『 スキヴィアス ( 道を知れ ) の書 』 (1141年 - 1151年;1153出版)
 “ Liber Vitae Meritorum ” 『 生命の功徳の書 』 (1158年 - 1163年)
 “ Liber Divinorum Operum ” 『 神の業( わざ )の書 』 (1163年 - 1173年/1174年) 」

 “ Analecta Sacra ” 『 聖なる抜粋 』

  「2冊の自然科学書、
 “ Causae et Cura e” 『 原因と治療 ( 宇宙論、病気の原因、薬草と祈祷による治療を解説、一般医学と天文学 ) 』 ( 1151年 - 1158年 ) 複合的な医学書
 “ Physica ” 『 自然学 ( 諸元素、樹木、貴石、地上の動物の自然史、特に植物の薬学的効果に重点 : アロマテラピーに重要な文献 ) 』 ( 1151年 - 1158年 ) 単純な医学書」
 “ Vita Sancti Disibodi ” 『 聖ディジボード伝 』
 “ Vita Sancti Reperti ” 『 聖ルペルト伝 』
 『 正しい生活の書 』、
 『 神の業の書 ( マクロコスモスとミクロコスモスの創造、宇宙、人間、自然世界、超自然世界、天使的美徳、神の全能、アンチ( 反 ) キリストの時代、最後の審判 ) 』 ─ 錬金術・バイオダイナミックの概論的な書物

 ヒルデガルトの聖歌:ユッタ・フォン・シュポンハイムから合唱用伴奏楽器としてプサルテリウム ( サルテリー;ツィターやチェンバロの原型楽器 ) の演奏の手解きを受けたとされる。
 “ SYMPHONIA HARMONIAE CAELESTIUM REVELATIONUM ” 聖歌集 『 天からの啓示による協和合唱曲 』 、1140年頃から作られ始めた宗教曲は、現在 77曲が 2つの写本、デンデルモンド写本 ( Dendermonde manuscript ) 、及びリーゼン写本 ( Riesencodex ) に残されています。
 劇作 ( 典礼劇 ) に 『 美徳の劇 』 などがあります。
 “ CARMINA E ORDOVIRTUTUM ” 道徳劇 『 諸徳目の秩序 』 1150年頃作成、 『 道を知れ 』 第3部13章 ( 最後の章 ) の内容に則し、 『 道を知れ 』 に添付されたと考えられます。

 1179年 9月17日、ヒルデガルトは、81歳で帰天しました。


ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの著書 『スキヴィアス [ Scivias ] << 道を知れ >> 』
── 女性と男性の霊的な違いとは? ──


 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン の代表的著書 『 スキヴィアス Scivias << 道を知れ >> 』 から、女性と男性の霊的な違いを知る上で、肉体的な違いを考察する貴重で示唆に富んだ言葉を紹介しましょう。

 男性が子孫をつくる生殖行為には、3つの派生要因があるとされます。
 1.情欲 ( 精神エネルギー ) ― 神の意志
 2.力強さ ( 肉体のエネルギー ) ― 神の力
 3.熱意 ( 情欲と力から成るエネルギー ) ― 神の慈愛:光と愛熱

 ・情欲は、力強さを燃え立たせる。
 ・情欲と力強さによって、自らの労苦と激しく活動する意志を焼く熱意が、活性化する。

 これは、アダム ( 最初の人間 ) を創造する 「 神 」 の3つの要因をも示しています ( 照応 )。
 神の創造の意志は、力において人間を 「 土 = 塵:宇宙の組成 」 から形づくり、神ご自身の像である似姿を霊から肉体へと向けて派出させ、人間を自らの大いなる慈愛において創り、完成されました。

 神の意志は、男性の “ 情欲 ” に、
 神の力は、男性の “ 力強さ ” に、
 意志と力から成る神の慈愛において男性の情欲と力強さから成る “ 熱意 ” に、
 類比:照応しています。

 人間の子孫は、男性の能動的行動によって女性からつくられます。
 神が、人間を大地の土の塊から創ったことから、大地は、そのみずみずしさにおいて子孫という実を結ぶ畑のように、女性は、自らのうちにある体液のみずみずしさから来る知らせの時に子を産む機会を持ちます。

 体液は、活力ある水分を持つことで熱をともない、女性の内に流れています。
 女性の意志によって男性を受け入れるのは、この 「 活性された水分の熱:情欲 」 に由来します。
 なぜなら、乾いた土地が、実を結ぶのに適さないのと同様に、熱において活力のある水分を持っていないのであれば、女性は、不毛のままとなります。

 女性の 「 情欲:熱 」 は、男性のように常に情欲の激しい炎が燃え立つようなものではありません。
 なぜなら、女性は 子を産み出した後、ずっと、子を育むことに従事するからです。
 畑を潤す水分、春の雨と秋の雨のように、その後に種を撒くと豊かな麦の実りがおとずれます。 乾いた大地に種を撒いても、実りは期待できません。
 それと、同じように女性の体内にもみずみずしい潤いの水分を含んだ時が、月(月齢)に3〜4日だけあります。この時に、男性の種を撒けば、子孫を得られます。
 不妊症で悩む女性の体は、 「 水分:苗床となるみずみずしい体液 」 と 「 熱:活性化した情欲 」 のアンバランスが、ひとつの原因と考えられます。
 この科学的解明は、 「ビリングズ・メソッド」 で詳細に公開されています。


ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの著書 『 スキヴィアス Scivias << 道を知れ >> 』 に記された驚くべき霊的事実のひとつを紹介しましょう。
 少々赤らめる恥ずかしいお話ですが、真剣に記述されております。

“ 情欲にほだされて激しく燃える人は、自らの熱火で燃え木(肉体の性欲)を
煽 (あお) るようなことを一切してはなりません。 ”


 「しかし、目を醒ました時と同じように就寝時に情欲の中で激しく燃える人は、自らの熱火で燃え木 (肉体の性欲) を煽 (あお) るようなことのないように用心しなければなりません。
 それはいったいどういう理由からでしょうか。
 すなわち、このような人は、自分自身に情欲の汚れをもたらすあの食物により、自身を熱 ( あつ ) くしてはなりません。
 それは、無毛の裸身で母親より生まれる動物のことです。 ―

<< 母親とは、家畜の母親のことですが >>


 ― 生まれ出たあの動物の肉を食することを謙遜に自制すべきなのです。
  それらの肉の中には燃え盛る熱火 ( 欲情、情欲、性欲 ) が、存在しているからです。
 ( その熱は、汚れた欲情、邪欲を引き起こし、犯罪の危険があります。 )


 羽毛 ( うもう ) なしには、生まれることのない動物、羽毛 ( うもう ) が生えた姿 ( ひよこ ) で孵化 ( ふか ) する鳥の肉のうちには、熱はそれほどありません。
 それゆえ、鳥のうちには、燃え盛る炎は、さほどはないのです。
 ( 鶏肉は、食べても良いのです。 )

 さらに、情欲のうちに激しく燃える人は、際限なしの飲酒 ( 酩酊するほど ) をも自制すべきです。 それは、過度に飲むことで血管が、有害な血で満たされ燃え盛る熱火のうちに見苦しく燃え上がることのないようにです。 」
 ( − 81 − )


※ 注釈:もし、結婚されていて夫・ご主人の激しい性欲に悩んでおられるご婦人がおられましたら、上記のとおり、鶏肉を上手に食卓にのせ、お酒もアルコール度数の低いものに替えて、「 健康のためですよ 」と言って、グラス1杯〜2杯程度に止めさせた方が良いでしょう。
 なぜなら、燃え盛る炎と言うものは、「 木=肉体 」を即座に灰と化し、ひどく老けさせてしまうからです。


【 参考文献 】
中世思想原典集成(15)女性の神秘家
上智大学中世思想研究所/編訳監修:冨原眞弓
( 他の中世思想原典集成 出版:平凡社 )





最近の飲食物記事を見てアロマテラピーとホメオパシーを考えた飲食品つくりが企業に要求される

 飲食品関連企業に向けた提題とでも言うべきでしょうか?
 最近の食品飲料関係事件記事からこれからの飲食物新製品開発は、・・・

 環境破壊、擬似環境ホルモン、アトピー、アレルギー、植物・動物生態系〜地球規模の生態系異変に至るまで、包括的な総合的広い視野と広範囲の分野の知識と経験を要求される時代になりつつあるようです。
 ホリスティック・アロマテラピーは、その代表です。

 口に入れるものですから、健康を維持管理する上でもできる限り、添加物は、控えるべきです。
 中国の食品問題だけではなく、日本の食品・飲料品全体の問題でもあります。
 今後、化学薬品、有機合成品、添加剤、着色料、発色剤、香料、酸味料、酸化防止剤などを極力制限すべき時代になるだろうからです。

 擬似環境ホルモン、アトピー誘発、発ガン性物質、スギ花粉症、アレルギー性鼻炎などの原因は、これら天然・自然食品以外から作り出された添加物が、人体内で分解されず、長年蓄積され毒素化、擬似ホルモン化されていると考えられるからです。

 近年、若者の性別や性格に変化が起こり、性同一性障害など 「ジェンダー」 問題が、より多く表面化している根本原因は、20世紀以降の化学物質多用による人体内摂取であることは、否定できないからです。
 ハーブやアロマテラピーを取り扱うとは、そう言うことなのです。 自然のものを自然のまま摂取する。 乾燥や煎じて、水蒸気蒸留で抽出したエキス分を化学分解させず、そのまま 「 ホメオパシー 」 の原理を用いて稀釈します。 水・天然アルコール・天然植物オイルなどを媒材として何千〜何万倍にも薄めることによって、活性化させ、体内に摂取し、抵抗力をつけ、また、デトックス:毒出しをします。

 この基本原理を理解できないような化粧品・食品・飲料品メーカーは、アロマテラピーを単なる 「流行:はやり」 だけで追っている浅薄な悪徳企業と評価されるでしょう。
 これからは、 ハーブやアロマテラピーを熟知した錬金術にも精通した スペシャリストが、必要となってきます。
 それも 深い知識と修道経験 「錬金術の何たるか」 を理解している人が、必要とされます。
 単なる資格取得者など何にもなりません。 実験・分析のスペシャリストではない、倫理と理性を伴った人材の確保・育成が、今後の教育と大学研究機関に問われます。 理性の伴わない科学の発展は、凶器=狂気です。 狂った科学者を野に放つようなものです。 遺伝子組み換え技術も核技術も在ってはならないものです。 これまでの 「 医学・科学:生物学・化学・物理学 」 だけでは、これから噴出する問題を迅速的確に解決できないため、やがては、国家・民族が、滅びてしまうようになるでしょう。 それを、既成事実として存在させてしまった以上、今後、さまざまな形で、世界的甚大な事件・事故・戦争の兵器として現われることでしょう。




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錬金術の創始者「ヘルメス・トリス・メギストス」の著書「エメラルド版」とバイオ・ダイナミックの関わり

 2007.05.02;石油の高騰、地球温暖化対策に原子力エネルギーを先進国が推進、原材料のウラン鉱石が10倍に高騰。
 
 錬金術の創始者 「 ヘルメス・トリス・メギストス 」 の著書 『 エメラルド版 』 ( 西暦1,000年頃発見 ) は、古代エジプトを起源とする神秘的な 「 知 」 が、その基礎となっています。

「 下にあるものは、上にあるものの如く、上にあるものは、下にあるものの如し。 」

 この言葉で、ピンときた人は、神の国にそう遠くないでしょう。

 これは、おそらくスウェーデンボルグの “ 照応 ” と同じことを言っています。
 三次元に存在する物体は、例外なく霊界にも存在する実体の鑑 「 かがみ 」 と言えます。 特に植物に見られる生命エネルギーを表現する 「 オーラ 」 や 「 エーテル体 」 は、よく耳にする言葉です。 実際、霊感の強い人なら見ることもできます。 「 エーテル体 」 は、別名 「 世界霊魂 」 とも言われます。
 語源上から、 「 アイテール:Aether 」 は、 「 つねに輝きつづけるもの 」 を意味しており、そこから消えることのない空の輝きを表現しています。 あるいは、大気の上の炎、 「 穏やかかつ希薄で、一面に均一に広がるもの 」 とも表現され、いづれにしても、アイテールは、地上の死すべきものの世界に対して、永続的な世界を指し示しています。
 また、 「 エーテル:Ether,Aether 」 を、化学では、有機化合物の分類のジエチルエーテルが、発見された際、その高い揮発性を 「 地上にあるべきではない物質が天に帰ろうとしている 」 と解釈されたことからエーテルと名付けられます。エタノールからの誘導体で、エタノールを硫酸で 130〜140℃ 程度で脱水すると得られます。 引火点 −45 ℃と、第4類危険物の中、最も低い特殊引火物に指定されています。気化して吸入することで麻酔作用を得られますが、現在では、発展途上国の維持麻酔薬主流になっています。
 エタノール=酒精:アルコールの間接的語源になっており、通常アルコールは、 "al-" がアラビア語の定冠詞由来とされ、12世紀イスラム社会の錬金術発見をヨーロッパの翻訳者たちによって大衆向けに多数翻訳され、同時に、アルコールは、蒸留技法とともにその蒸留物のこととしてヨーロッパに紹介されました。
  "al-khwl" から来たとする説、"al-ghawl" が、由来であるという説 "al-ghawl" の原義は、精霊 ( spirit ) や 魔人 ( demon ) で「 ワインの性質を与えるもの 」という意味を持ちます。 どちらも、錬金術の 「 エーテル=世界霊魂 」 抽出過程で得られる物質です。
 そして、イーサネット:Ethernetの語源も、古典物理の時代に光の媒質として宇宙の隅々まで満たしているのではないかと考えられた 「 エーテル 」 から由来しています。これは、古代ギリシャにおける輝く空気の上層を表す言葉であり、アリストテレスによって四大元素説を拡張して天体を構成する第五元素として提唱されました。 やがて、スコラ哲学に受け継がれ、中世のキリスト教的宇宙観においても天界を構成する物質とされました。
 今風に言いますと、 「 とある魔術の禁書目録の虚数学区 」 で表現される 「 AIM拡散力場 」 と名称される力のフィールド = 「 場 」 の概念により近いでしょう。 三次元空間の宇宙では、重力場,電磁場と言うエネルギー概念にあたり、アインシュタインの相対性原理の根本原理を規定します。 アインシュタインは、こうした空間を 「 エーテル 」 と呼ぶよう提唱したとされます。

 イエズス・キリストは、 マリア・ワルトルタ 「 二頭の獣 」 の中で次のように言われました。
 『 ・・・私は、このためにあなたがたに知性を与えました。 しかし、あなたがたは、星の法則で神を見るためにそれを使わなければなりません。 花の形成と存在の概念で使用する方法以外では、それは、生命を冒涜するか、創造主を否定します。 』

 星の法則とは、天文学やバイオ・ダイナミック:暦学や有機農法に通じる学問であり、花の形成と存在の概念で使用する方法とは、アロマテラピーをはじめ正しい錬金術:醗酵学を含む修道哲学に通じる学問とされます。
 いづれにせよ、宇宙を生命体としてとらえ、神をそこに見ることになります。

 これら以外での科学は、例えば、 「 鉱物の新たな精製と合成 【 武器及び原爆 】 や 【 遺伝子操作 】 」 、生命と神を冒涜することになると言われます。

 現代の錬金術師と言われる 「 フルカネッリ 」 師の著書に 『 大聖堂の秘密 』 と 『 賢者の住居 』 があります。 パリのガス会社の技師だったそうです。 そして、ジャック・ベルジェ氏との対談でフルカネッリ師は、 原子力の危険性について言及していた と言います。
 ( ルイ・ポーウェル共著 『 魔術師の朝 』 1960年 )

 もちろん原子爆弾もそうですが、原子力の平和利用などと言う詭弁は、ありません。 爆弾や銃と言ったものは、必ず人間や動物・自然界を殺傷します。 いったん造ってしまった武器や道具を使わずに封印したままでいることはありません。 人間の愚かさを最も知っている神は、科学の進歩を許していません。

 錬金術と言うのは、言わば霊的な現象に通じています。

 のろいあれ、原子力 及び 爆弾を造る者と推進する者、彼らに神の裁きが下るように。 死の灰と戦争の元凶を造る者から離れ、その裁きにあずからないようにすべきです。

 ヘルメス哲学の概念をフルカネッリ師は、現代に蘇らせました。 彼には、二人の弟子がいましたが、そのひとり、カンスリエ師は、現代の錬金術師の指導者であり、ヘルメス思想を積極的に広めました。
 『 アトランティス 』 , 『 賢者の群れ 』 , 『 アンビクス 』 , 『 宗教的認識 』 , 『 アブストラクタ 』 という錬金術雑誌がいまでも刊行されていると言います。

 過去の錬金術書で重要なのは、パリの公証人 ニコラ・フラメル ( 1330〜1417年 ) の発見した 『 ユダヤ人のアブラハムの書 』 、聖ドミニコ会修道士ボーヴェのヴァンサン ( 1190〜1264年 ) が、書いた 『 自然の鏡 』 などで、金属変成や病気を癒す力があるとされ、修道院内で研究されていましたが、錬金術の大衆化によって不正な金儲けだけのイカサマ詐欺師が増加しました。 現代社会の科学者や企業家も同様です。
 錬金術というのは、元々神に仕える修道士のように心を謙遜で磨き 「 神 」 の鑑のように善悪を悟り、人類の滅亡を招くような代物を生成しない徳を持った人物が行わなければなりません。 さもないと霊界の智恵は、もうひとつあるため、悪魔に魂を売り渡すことになります。

 アロマテラピーに使われる精油=エッセンシャルオイルは、錬金術の賜物と言えます。
 錬金術は、金を精製することではありません。
 己の霊魂を精製し、神を見る修道哲学 = 神学であり、霊魂の昇華と共に二次的産物として得られる賜物 ( 賢者の石:世界霊魂 ) は、たやすく一般の人々に与えるものではありません。 彼らは、科学者をも含め、自己欲求の満足と金儲けにしか使わないからです。 国家・為政者・政治家は、それを武器にしようとするでしょう。 偏狭、高邁な精神の持ち主が、持ってはならないものです。 よって、修道しないものに渡すべきではないのです。



錬金術の本質


 前提条件:ここで紹介する錬金術と言うのは、魔術ではなく、れっきとした修道生活をもとにした哲学と科学に通じる霊学 ( 神学 ) の分野を意味します。 単なる 「 黄金 」 造りに始まる 「 治金技術 」 や 「 不老長寿の薬 」 や いかがわしい 「 妙薬 」 や 魔術的な 「 賢者の石 」 を探求することを目的にしていません。

 ヘルメス思想のカバラ: [ cabale ] ギリシャ語の Καρβαν [ 不可解な言葉を話す人 ] は、ユダヤ教のカバラと本質的に異なる言語体系です。
 ペガサスのような霊的な馬:カヴァル ⇒ 運搬用の馬をラテン語で 「 カバルス 」 と言います。
 騎手 [ カヴァリエ ] , 騎士 [ シュヴァリエ ] が、馬に乗ることを示します。
 騎士道精神を身につけた霊的な馬を乗りこなす騎士にふさわしい騎手と言うべきでしょうか。


ヘルメス・トリス・メギストス 「 エメラルド版 」 に記された言葉

(1) 「 これは偽りのない真実、確実にして、このうえなく真正なことです。 唯一なるものの奇跡を成し遂げるにあたっては、下にあるものは、上にあるもののごとく、上にあるものは下にあるもののごとし。 」
  ※ マクロコスモスとミクロコスモスを示しています。 霊界は、現実世界と相似:照応・類比して反映されています。

(2) 「 万物が、一者から一者の瞑想によって生まれるがごとく、万物は、この唯一なるものから適応:照応によって生じます。 」
  ※ 「 一者 」 は、 「 唯一なるもの 」 と同義で唯一の神:三位一体の神、ユダヤ教,イスラム教,キリスト教の絶対神を示しています。

(3) 「 太陽が、その父であり、月がその母であります。 風は、それを己の胎内に運び、大地が、育みます。 」
  ※ 物質界の構成元素

(4) 「 これが、全世界の完成の原理です。その力は大地に向けられる時、完全なものとなります。 」
  ※ 万物は、有機生命体として存在します。 現世の宇宙も霊界もひとつの有機生命体です。

(5) 「 地上から天上へと昇り、再び地上へと下って、上なるものの力と下なるものの力を取り集めなさい。 こうして汝は、全世界の栄光を手に入れ、全ての暗闇は汝から離れ去るだろう。 」
  ※ エーテル体=生命体、世界霊魂のこと、イエズス・キリストの言葉によって創造されました。

(6) 「 土から火によって、粗雑なものから精妙なるものを、ゆっくりと巧みに分離させなさい。 」
  ※ 精錬技術 = 修道生活、現世のことで思い煩わない、霊的な生活をして心を天に向けます。

(7) 「 これは、あらゆる力の中でも最強の力です。なぜなら、それは、すべての精妙なるものに勝ち、すべての固体に浸透するからです。 」
  ※ エーテル体 ⇒ イエズス・キリストの言葉、神の言葉と言うものは、宇宙の真理、生命体を創造し、維持するものです。

(8) 「 全世界は、そのように創造されました。 驚くべき適応:照応は、このようにして起こります。 こうして、私は、全世界の哲学の三つの部分を持つがゆえに、ヘルメス・トリス・メギストスと呼ばれます。 私が、太陽の働きについて述べるべきことは、以上です。 」
  ※ 神の言霊 ( ことだま ) = イエズス・キリストの言葉が、自己の信仰によって神と一致した時、言葉は、黄金練成 ( アルス=マグナ ) となりますが、正確には、神のみ旨・み摂理と一致していなければ、何も起きません。 信仰をもった言葉によって奇蹟が、起こされるためには、聖なる修道生活と、自己犠牲とが、根底を支えます。
  哲学:聖トマス・アクィナスのスコラ哲学は、神学の頂点にあります。 彼の師父、大聖アルベルトゥス・マグヌスは、偉大な錬金術師のひとりです。 聖ドミニコ会と聖フランシスコ会は、修道生活としての錬金術 ⇒ 観想方法をよく熟知していました。 このため、ヨーロッパの修道会では、リキュール、ビール、ワイン、ブランデーなどのアルコール醸造や医薬品 ( チンキ ) が、熱心に造られました。 その後、これらの製造法は、ホリスティック・アロマテラピーへと応用されていきます。

● 文書の由来−4世紀頃エジプト、ギリシャ語の原典を後に、アラビア語で書かれ、その後ラテン語に翻訳されヨーロッパに普及したと言われています。
 「 神に背き敗れた熾天使ルシフェルの額から落ちたエメラルドの版の上に刻まれた 」
 と言うのが、伝説となっています。

● ひとつの物質を、ほかに物質の混ざっていない純粋なものにするためには、それを取り扱う人間が、より純化される必要があり、逆に錬金術師が、純化されるためには、物質をより純粋なものにしなければなりません。

● マケドニアで発見され、フィレンツェに持ち込まれたヘルメス・トリス・メギストスの手稿と考えられます。
   『 ピマンドロ:善き羊飼い 』
  のラテン語翻訳をコジモ・デ・メディチが、マルシリオ・フィチーノ:MARSILIO FICINO [ 1433-1499 ] に依頼し、1463年完成しました。 しかし、これは、二世紀アレクサンドリアのグノーシス派:キリスト教異端のものと見られます。 輪廻転生の教義が、述べられているため、悪魔の知識が、混入しています。 キリスト教の教義には、旧約聖書以来ずっと、輪廻説を否定しています。 ソロモン王は、東洋の宗教や風習に通じていました。 事実、彼は晩年、彼の外国の妻たちとともに偶像崇拝をするようになりました。 彼は、アストラル・プロジェクション:霊体離脱を経験したであろうと思われます。
  彼は伝道者の書:コヘレットの書で、「 自分はあらゆることを試みた 」 と、述べています。
  滑車:車輸は、井戸で壊されるとは、輪廻の輪:円環は、黄泉の穴に下った時、死によって壊されることを暗示ています。
  オカルトや東洋の諸宗教は、この輪廻の輪が破られるのは、霊が、神:ブラフマンと合体する時だけであると信じています。
  ソロモン王が下した結論は、
  「 その日になると、家の番人は震え、力ある人は身をかがめ、臼ひき女は仕事を休む、・・・ふうちょうぼくは実をつける。だが、人は永遠の家へと歩みをすすめ、泣き女は通りを行き巡る。・・・そのとき銀のひもは切り離され・・・滑車 ( かっしゃ ) は井戸で壊れる・・・ちりはもとの土に帰り、霊はそれを授けた神に帰る 」
  ( 伝道者の書12・3〜7 )
  銀のひもを切り離すとは、死ぬ時に霊と肉体のつながりを最終的にほどくことを示しています。
  「 結局のところ、こうだ。神を恐れ、神の掟を守れ。これは、人間すべての義務なのだから。神はすべてのわざを、隠された事の善悪をすべて裁かれるからだ。 」
  ( 伝道者の書12・13、14 )
  聖書は、「 人間が生まれ変わりを繰り返すこと:輪廻転生は、ない。 」 と、はっきり言っています。
  「 人間には、 一度死ぬことと、死後に裁きを受けることが定まっている。 」( へブライ人への手紙9・27 )

 新プラトン哲学は、モーセと同時代に生きたとされるヘルメス・トリス・メギストスに由来し、人類に正義と技術と知識の原理をもたらし、
 「 最初の神学 」 を語ったとされます。 但し、フィチーノの論文 『 キリスト教 』 には、
 「 神が、人間を神化するのではなく、人間が、神聖儀式によって自らを神化する 」
 と言うのは、明らかな異端であり悪魔的解釈です。 確かに、多くの神秘家によっても、
 「 人間と星の間に 『 共鳴 』 法則があって、草木、石、香物、色彩の薬理的治療効果が語られます。 」
 これは、魔術ではありません。 その内容は、大きく違います。

パオロ・ルカレッリの唱える錬金術形成の4つの条件

 (1) 世界の出現、生命の出現、知性又は、意識の力が、作用したと言う確信
 (2) 人間の身体は、不死の可能性があると言う信念
 (3) 世界は、回避できない不可侵法則に支配されているという思考
 (4) 充分発達した治金技術の存在

 [ エジプト、ギリシャ、アラビア、メソポタミア、インド、中国の巨大文明には上記4つの条件が揃っていました。 ]

 B.C.300年頃エジプトの錬金術師ゾシモスの記述によると、錬金術は、王室と神官の監視のもとで行われ、関係する書物の出版は、禁止されていました。 一般民衆に知ることのできない「聖なる術」とされていました。 治金術は、金属変成を行う職人であり、シャーマン的存在とされていました。 しかし、火による精錬方法は、決して魔術のたぐいではありません。 実際、モーセの出エジプト記における幕屋造り・アーク:聖櫃やソロモン王時代の神殿建設などで金の精錬や多数の治金技術が駆使されました。 その方法は、神の知恵を授けられた者によって成し遂げられました。 それらの一部は、エジプトの技術導入と見られるところもままあります。
 
旧約聖書にある治金技術をほのめかす文章

※ 「 トバルカインは、青銅と鉄を研いで物を作る人々の祖となった。 」
 ( 創世記4章22節 )

※ 「 見よ、私は、ユダ族のフルの子であるウリの子のベザレルを指し示し、これに、神の霊を満たした。
 そして、彼に、手腕と知恵と知識と、諸種の技術を与えた。それは、もろもろの工夫をこらして、金や銀や青銅の細工を仕上げ、宝石を加工してはめこみ、木を彫刻するなど、多くの工作をさせるためである。
 さらにまた、彼の仲間として、ダン族のアヒサマクの子、オホリアブを与え、おまえに命じたものがすべてつくり上げられるよう、すべての職人の心に、知恵をさずけてやった。
 私が命じてつくらせるものは、集会の幕屋、証の櫃、その上のカポレット、幕屋の諸道具、台とその小道具、純金の燭台とその小道具、香の祭壇、播祭の祭壇とその小道具、洗盤とその台、祭司アロンがつける聖なる衣服、祭司の勤めをするときにアロンの子らがつける衣服、注ぎの油に用いる油、聖所に用いる香り高い香料であり、彼らは、これらをみな、私がおまえに命じたとおりにつくり上げる。 」
 ( 脱出<<出エジプト>> 31章1〜11節 )

※「 ソロモン王は、人をやってヒラムをティロから呼んだ。この人はネフタリ族のあるやもめの息子であり、父親は、ティロ生まれの青銅細工師であった。ヒラムは知恵も知識もすぐれ、・・・ 」
 ( 列王記上7章13,14節 )

 ソロモン王の建てた神殿は、土台こそ石材だったが、神殿:本殿のほとんどは、いとすぎとひのきによる木材建築だったとされます。 これは、日本の神社をイメージさせます。 また、神殿内部は全部いとすぎで造られたとされ、主の契約の櫃を置く小部屋:至聖所=デヴィルの入口扉とケルビムは、かんらんの木で作られ、神殿内部と小部屋は、純金:黄金で覆われていました。
 神殿建築の大きさは、 33m ( 長さ ) × 11m ( 幅 ) × 16m ( 高さ ) :これを二つに分けてあったとされます。


ヘルメス思想とは何か?

物質や鉱物の高度な精錬方法:治金技術と同じように人間の精神を「 完徳への道 」=「 人間を神へと一致させるために純化すべき方法 」
 と、言うべきでしょう。
 現世の混沌とした人間社会からいかに神の霊的な道を見いだすべきかを哲学として体系化したものと言えます。 人間の霊魂の純化は、神の創造の御業を小さくも同様の働きを行う力を宿す器となります。 神と一致することは、神を人間の体と言う器=神殿に内在することです。

知:叡智・智恵 全体の統一された世界観として捉える思想です。
現代科学は、細分化された知:知識に解体されてしまいました。
セヴラン・バトフロアは、単純な方法でキリスト教徒の錬金術の作業が密接に結び付いていることを解明しました。

 「 錬金術師が、宇宙と共鳴することを可能にする作業全体を通して、あらゆる生命の出現形態を検証することは、キリスト教と錬金術という二つの実践において、直感的な認識を得る人間を基軸に、

 “ 世界霊魂 ”

 と言う神秘的働きにただ従うだけです。 人間の能力の限界に直感的認識によって捉えられる神の領域、

 “ 世界霊魂 ”

 の宇宙の光が、放射されている場となります。 − 20世紀に入り、双魚宮の時代の夕暮れ −
 時間は、実体としては、存在しません。 これは、空間と切り離された時間など存在しないことを証明します。 人類の生命は、ひとりの人間の一生によく似ています。

 − さまざまな異端思想が、無差別的に萌芽しています。 究極的な真理へと導く思想を選び出すのは人間自身です。 真理を守り通す健全で力強い意思を持つ必要があります。 」

 『 混沌 ( カオス ) から光へ 』



錬金術は、神の光の叡智を受け取る方法となるひとつの助けであり実践的訓練と言えます。

神と“世界霊魂”との関係

第一原因の反映を“世界霊魂”と呼びます。
さまざまに活動しているが、本質的にはひとつです。
存在するのは、ひとつだけのエネルギーです。
それは、限りなく多様な形をとって現れ、世界を形成します。
自然の活動中に放出されています。
永続的な力です
普遍的ものを動かします
個別の種類に応じて動かします
全てのものは、「一者から作り出され、一者へと帰っていきます」

  ※ 水が天から降り注ぎ、地を潤し、川となり、魚の住む海を成し、また、天に昇華して帰るように、霊魂もまた、神から造られ、神に帰ります。
旧約聖書の創世記にある「天地創造」を指します。
あらゆる自然現象や現世に存在する全被造物は、第一原因の生きている宇宙的エネルギーが、働いています。
クレオパトラの金作り
 「一は、すべてであり、一によりすべてがあり、一の中にすべてがあり、一がすべてを含まなければ、すべては、無であります。」
 この一を聖書の言われる三位一体の「神」とすれば、
 「神はすべてであり、神によりすべてがあり、神の中にすべてがあり、神がすべてを含まなければ、すべては無であります。」
 と、なります。


“世界霊魂”の定義と条件

(1) 錬金術において天上界と地上界は、同じ仕組みでできていると前提します。
(2) 元素、鉱物、〜被造世界すべてのものは、神を起源とする反映:投影された被造物であり固有生命“世界霊魂”です。 ここで、あらゆる物質は、有機的生命体であると表現されます。
(3) 唯一の神が、“世界霊魂”に物質という“衣”を与えることによって、宇宙は、物質化しました、ゆえに“世界霊魂”の集合体と言えます。
(4) すべての被造物は、多種多様な形を取っていても、本質的に単一のものであり、天上界と地上界の間には、差異は存在しません。
(5) 形而上学と自然科学にも差異は、存在しないから分離に意味は、無いのです。
(6) 錬金術とは、神の天地創造と同じ原理を実験器具の中で再現するという試みのことです。
  治金技術もそのひとつです。
(7) 錬金術師の歩調と自然の歩調が、対応するように配慮します。
(8) 現代科学は、支配し、利用するために認識しますが、錬金術は、認識し、超越するための手段として利用します。錬金術は、目的ではありません。
 悪に傾く心根の人には、錬金術の何たるかを理解しようとしませんから、教えられません。
(9) 神の聖霊は、“世界霊魂”の霊を超越した存在であり、同一ではありません。
(10) “世界霊魂”は、霊界の全宇宙のこと、ひとつの霊魂として躍動する生命体です。
(11) “世界霊魂”に対応する現世自然界:物質界の全宇宙もひとつであり、これは“世界霊魂”の“衣”です。
(12) 知恵の形態もひとつです。旧約聖書「知恵の書」では、“知恵”をイエズス・キリスト=創造主にあてはめています。
 “知恵”は、“世界霊魂”を創造したとされます。
(13) “世界霊魂”を人間が、コントロールすることはできません。
  人間は“世界霊魂”の一部であり、造られた存在であることを大前提として知っていなければなりません。
(14) 人間は、“世界霊魂”と“霊的に共鳴する”ことや“世界霊魂”の生命エネルギーである“「霊」の一部を抽出,精製”することはできても、“世界霊魂”を使役したり、利用することは、冒涜的思考概念と言えます。
(15) 神は、霊の根源であり、霊の形は、人体のようなものであり、霊を永遠に維持する永続的エネルギーの根源です。


錬金術の基本原理

 ヘルメス思想のルーツは、ギリシャ哲学とされます。

(1) 火・水・空気・土を4元素:字そのものではなく様相として理解します。 四大とも言います。
(2) 火=エネルギー:
(3) 水=液体:
(4) 空気=気体:
(5) 土=固体:
(6) エーテル(体)=第5元素:物質本来の姿:生命体 世界霊魂
  今風に言うと、 「 とある魔術の禁書目録 」 虚数学区を構成するエネルギー:AIM拡散力場、AIMは、An Involuntary Movement(「 無自覚 」 という意味 )の略;能力者が無意識に発している微弱な力のフィールド。 電磁場、重力場。−などが、エーテル体の実体に近い表現になります。
(7) 熱、冷、乾、湿を4つの特性:
(8) カラス = 腐敗
(9) 駝鳥 ( だちょう ) = 焼 ( かしょう )
(10) 竜 ( ドラゴン ) = 水銀
(11) ペリカン= 浸潤 ( しんじゅん )
(12) 不死鳥 ( フェニックス ) = 賢者の石


「あらゆる現象の根底には、“世界霊魂”が存在します。
 “世界霊魂”は、森羅万象に浸透し、万物に生命を吹き込み、万物の状態を維持しています。“世界霊魂”には病を癒す働きがあります。」
“世界霊魂”は、あらゆる被造物の変化を引き起こす第一要因です。

(13) ヘルメスの壺:錬金術の壺の重要性
  モーセの姉預言者ミリアムと同一視されるユダヤ人錬金術師マリアの
  『 化学技術の実践 』:
 「 ヘルメスの壺は、神的なものであり、秘められたものであり、神の知恵から生まれたものです。
  この壺を知らない者は、真理の体系を知らないに等しいのです。



錬金術の象徴にある重要点

錬金術の作業をする適切な季節があります。
  天体の動き、配置に左右されます。
  これは、バイオダイナミックと同じく重力や電磁波、α,β,γ線などの宇宙線が関係しています。
錬金術師にとって必要な愛・勇気・根気を備えていることです。
真理は、自然の中に存在しています。
敬虔、神を畏れ、隣人を傷つけないことです。
たゆまない努力と研究と実験の繰り返しです。


方 法 論

(1) 湿った道=哲学者の卵と言う水晶でできた球形フラスコ と 「 アタノール:反射炉 」 を使った蒸留法の原理です。
(2) 乾いた道=坩堝:るつぼを使った融解法の原理です。
(3) 第一に水銀の原質を抽出します:7〜12回の作業、
  第二に硫黄の原質を抽出します:蒸留は9回行われます。
  第三に水銀と硫黄を結合させ、賢者の石を生成します:大調理は一週間で終了させます。
(4) 大いなる作業は、自然の法則に従って、春分の日に始めます。
  果実同様、夏に成果:結果が出ます。
  腐敗、洗浄、除去、分離、固定の作業があります。



アルベルトゥス・マグヌス の5つの作業

(1) 物質を第一原質 ( マテリアル:原物質 ) に分解します。
(2) 水銀と硫黄の抽出をします。
(3) 金や銀が生じるまで硫黄を純化します。
(4) 白い霊石(エリキサ)の調合
(5) 赤い霊石(エリキサ)の調合

「 賢者の石 」 とは、何か?また、その特徴について
具象化した 「 ロゴス(みことば) 」 です。
顕在化した 「 世界霊魂 」 を凝縮したものです。
あらゆる元素の本質でできています。
第五元素のことです。
霊魂を含んだ生ける二重の水銀のことです。
錬金薬:純金や純銀に直接溶解させ、醗酵させると金属変成用の卑金属を貴金属に変える力を持つ触媒的要素を持っています。

さまざまに変化する赤い色
 「 えんじを帯びた鮮紅色又は、ルビー色、次第に深紅色に変化 」 外見は半透明、赤い色です。
見た目よりはるかに重い、外見は紅水晶に似ており、重量は金属に類似しています。
自然状態では、蜜蝋:みつろう、バターのように可融性:64℃で溶融します。
浸透力、絶対的な不変性、耐食性、強耐火性、耐薬品性、をもちます。
永遠の健康と真の知識です。
鉱物・金属・霊的元素が、存在します。
万能薬:塩:基状態では、動物界、植物界で用いられる病を癒し、健康を維持、植物を急激に成長させます。
生命の水:アクアウィタエ:アルコールに溶かした液体状、飲用可能な金の溶液:オルポタブル = 不老不死の霊薬 ( エリキサ ) のことです。
液体状の賢者の石を再結晶化させずに冷却すると永遠に液体のままとどまり、発熱を伴わず光:ルミネッセンスを発します:光と霊感の源泉です。
東方三博士が、幼子イエズスに捧げた三つの贈り物と同じです。
  富 ( 黄金 )、神の知恵 ( 乳香 )、不死 ( 没薬 )



歴史的な錬金術師と文献


 師となる人々は、哲学者やキリスト教修道士が多かった。

ヘルメス・トリス・メギストス 「 エメラルド版 」 , 「 ヘルメス文書 」
「 ホルミウム・パピルス 」 , 「 ライデン・パピルス 」
アレクサンドリアは 西洋錬金術の発祥の地、ヘリオポリス,サモトラキ,クレタ島のクレテス,ロドス島のテルキネス
ユダヤ婦人マリア,クレオパトラ,パノポリス,ゾシモス
アレクサンドリアのキリスト教修道士 モリエヌスの弟子 ハーリド・イブン・ヤズィード ( 没704年 ) の残したラテン語翻訳文献
イスラム最大の錬金術師 ジャービル・イブン・ハイヤーン
 (約712〜815年) 「 ジャービル全集 」
チェスターのロバート
  「 錬金術の構成についての書 」ラテン語翻訳版

フランシスコ修道会コルトナのエリアスが、修道士間に錬金術を紹介
クレモナのヘラルドのラテン語翻訳版
フランシスコ会修道士 ボナヴェントゥラ 「 コンポステラの書 」
ロバート・グローステストの弟子 ロジャー・ベーコン
ロジャー・ベーコンの弟子フランシスコ会修道士ヴィルヌーヴのアルノー 「 哲学者の薔薇園 」 フロリスのヨアキムの異端説により焼却される。
フランシスコ会修道士ライムンドゥス・ルルス
  「 自然の秘密あるいは、第五元素について 」
ドミニコ会修道士ボーヴェのヴァンサン「 自然の鏡 」
ニコラ・フラメル 「 ユダヤ人アブラハムの書 」
イギリスのリチャード 「 コレクトウム・アルキアエ 」
ジャン・ド・マン 「 薔薇物語 」
オルトゥラヌス「 エメラルド版 」注釈者
ピエール・アルノー「 秘文字像 」
ドイツベネディクト修道士バシリウス・ヴァレンティヌス「 12の鍵 」
フィレンツェのフィチーノ「 ヘルメス文書 」翻訳
クリスティアン・ローゼンクロイツ「 化学の結婚 」
シリアニ「 ヴェールを脱いだヘルメス 」
ルイ・フランソワ・カンブリエル
 「 ヘルメス哲学あるいは錬金術の19課にわたる講義 」
フルカネッリ「 大聖堂の秘密 」「賢者の住居」
ウージェーヌ・カンスリエ( フルカネッリの弟子 )
 「ヘリオポリスの兄弟たちへ」「名もなき騎士」
エミール・ゾラ「 錬金術 」:彼の奇妙な体験に出てくる錬金術師は、アロマ・テラピーの原形をを確立した人物 イブン・シーナ{ [ アヴィケンナ,アウィケンナ,アヴィセンナ ( Avicenna ) ](約980〜1037年):18歳の頃アリストテレス哲学を修得、医学者、哲学者。
 精油の蒸留法を確立、医学への応用、「 医学典範(カノン) 」 を著作。 } の言葉を繰り返し唱えると、・・・

 「 生物のからだには針の先ほどの大きさの数万の細胞が存在していること、そのすべての細胞が栄養分を必要としていること、錬金術によって作り出される薬は、胃で消化されることなく、直接細胞に届くことを理解しました。 」

パオロ・ルカレッリ(カンスリエの弟子)
ジャン・ラプラス「錬金術入門」


 ≪付録注解≫
 大聖アルベルト( アルベルトゥス・マグヌス

  司教教会博士(ドイツ)11 月15 日祝日

 聖アルベルトは、1203年ころドイツ・ダニューブ河畔のローインゲンに生まれ、1223年ザクセンの福者ヨルダヌスによりドミニコ会に受け入れられました。彼の召命は、やさしい心で熱愛している乙女マリアのものと考えました。 間もなく優れた勉学に発揮し、自然科学と聖なる学問とに広大な知識を有し、「偉大な人」,「普遍的博士」などと呼ばれるようになりました。 パリ大学で二度神学教師を勤め、彼の最も偉大な生徒、聖トマス・アクィナスと共に過ごす誉れを得ました。 聖アルベルトは、1254年、ドイツ管区長に選ばれ、1260年にはラティスボン司教となり、管区長、後に司教となりました。 彼は、南部フランス〜東プロシアの琥珀海岸まで。また、パリ〜ハンガリーまでと、ほとんどヨーロッパ全土を徒歩で旅し、「げた司教」というニックネームを付けられたほど驚く記録を残しました。 2年間、使徒職を熱心に豊かな実りをもたらして守った後、司教職を辞し、全く研究と観想に専念しました。 彼は愛弟子より数年間生き延び、高齢でありながら当時問題されつつあったトマス論文を弁護するため、徒歩でヨーロッパを横切り、道なかば、1280年11月15日帰天しました。
 1931年、教皇ピオ将祇い砲茲蝓閥飢馭郢痢匹叛觚世気譟1941年教皇ピオ将鏡い砲茲蠎然科学系学生達の神の御前における保護者として選ばれました。 彼が、錬金術に長けていたのは神の智恵によるところにあります。 錬金術とは、単なる蒸留や融解などの化学変化による科学ではありません。 霊を科学的に取り扱う「オカルト」の分野を強く含む、「霊科学」であることを認識しない限り、その世界を理解することはできません。 これらは、分野別に分割されたものごとを深く研究することではなく、包括的全体的な視野で統一された倫理・哲学と法則のバランスによる研究を要します。 現在の日本の大学及び研究機関には、全く存在しない分野です。
 オカルトの定義は、証明されない、証明できない霊的世界を科学的に検証すること。法則性を見出すことにあります。 これらは、2,000年の経験的証明の蓄積に基づいています。
 



参考文献 
フェデリコ・バルバロ聖書( 講談社 )
アンドレーア・アロマティコ 著 「錬金術」/種村季弘 監修(創元社)
聖ドミニコ会の暦
ウキペディア


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バイオダイナミック(ビオディナミ)調合剤:一覧表



バイオダイナミック調合剤 バイオダイナミック農法用:一覧表

 500,501,502,503,504,505,506,507,508までの9種類があり、すべて天然の物質からつくられている。10番目の調合剤が、「ホーン・クレイ調合剤」で500番と501番調合剤の仲介役として農地をよりバランスのとれたものにします。

調合剤
No.
調合剤名代表素材調合方法効果作用関係影響
天体
500,「ホーン・
マニュア」
(牛角糞調合剤)
雌牛の糞
雌牛の角
雌牛の糞を雌牛の角に詰め、冬の間地中に埋めておき、それをホメオパシー的に水で薄め、一定のある方法でかき混ぜてつくる重力,地の極エネルギー地球
501,「ホーン・シリカ調合剤」
(シリカ調合剤)
石英
(クリスタル)
水晶
(クォーツ)
石英が使われる。これを細かく粉末状にしたものを雌牛の角に詰め、夏の間地中に埋めてつくる。水で薄めたものを農地に散布する500番の正反対の役割、
引力,宇宙のシリカ極エネルギー
土星と
外惑星
502,「ノコギリソウ
調合剤」
肥料調合剤
ヤロウの花
ノコギリソウ
学名:Achillea millefolium
雄鹿の膀胱
(ぼうこう)
ヤロウの花を雄鹿の膀胱に詰めたものを夏の間日光のよく当たる場所に吊るして置く、次に冬の間から夏まで地中に埋めてつくる排泄、浄化作用に関係し、硫黄(イオウ)が、他のミネラル特にカリウムとうまく関係を保つ金星
503,「カモミール
調合剤」
牛の腸,
カモミールの花(学名:Chamomi-lla officinalis
牛の腸にカモミールの花を詰めて腐植土の中に冬の間埋めてつくるカルシウムが硫黄(イオウ)と結びつくのを助け、消化・吸収とうまく関係水星
504,「イラクサ
調合剤」
ピート、
イラクサ
(学名:Urtica dioica
土に直接触れないように乾燥させたピート(又は同類品種)で覆った状態にしてたくさんのイラクサを地中に1年間埋めてつくる鉄を硫黄と結びつける働きをし、循環を促進し活力を与えることと関係太陽エネルギー
505,「ナラ類の樹皮調合剤」ヨーロッパミズナラ(学名:Quercus robur ナラ類樹皮)
家畜の
頭蓋骨
ヨーロッパミズナラのようなナラ類の樹皮を細かく砕いたものを牛や豚や馬などの家畜の頭蓋骨に詰めて、秋・冬の間、絶えず水が流れ込む土中に埋めてつく炭素をカルシウムと結びつけるのを助け、骨格や皮膚などの形成を促、自己を他と区別させ自我力の高揚と関係
506,「タンポポ
調合剤」
タンポポの花
(学名:Taraxacum
牛の腸間膜
(腹膜)
タンポポの花を牛の腸間膜(腹膜)に詰め、冬の間、よく肥えた大地に埋めてつくる。ケイ酸(シリカ)とカリウム(及び硫黄)との正しい関係を形成木星
507,「カノコソウ
調合剤」
摘みたてカノコソウの花
(学名:Valeriana officinalis
肥料
摘みたてのカノコソウの花を押し潰しジュースを絞り出す。薄めたものを肥料に加える。代謝作用とかかわり肥料とリンの正しい関係を形成火星
508,「スギナ
調合剤」
スギナ
(学名:Equisetum arvense)
スギナを煮出した液を薄めてつくる。強すぎる月の作用を水から取り去り、大地(基盤)と関係し、502〜507番までの6つの調合剤の相互バランスをとり、大地本来の性質を強化,強固にする。特に雨が多く降る地方で効果的土星
509,「ホーン・クレイ調合剤」粘土
アルミナ
ケイ酸塩
ケイ土
(シリカ)
粘土が基本。バイオダイナミック・ブロードキャスターの上部の突き出た部分(ウエル)に夏用のホーン・クレイ調合剤を入れて栄養分を与え、パイプの下部には栄養分を吸収させるための冬用ホーン・クレイを入れる人間で言う皮膚に相当、シリカ極、外惑星とともに作用ことにより、どちらの極エネルギーも無駄なく効率的に使用土星を含める外惑星、太陽系を包みこむ皮膚[境界線 ヘリオポーズ]



☆500番調合剤「ホーン・マニュア」(牛角糞調合剤)
 雌牛の糞を雌牛の角に詰め、冬の間地中に埋めておき、それをホメオパシー的に水で薄め、一定のある方法でかき混ぜてつくります。500番調合剤は、重力,地の極エネルギーに満ちた調合剤。



☆501番調合剤「ホーン・シリカ調合剤」(シリカ調合剤)
 石英(クリスタル:水晶=クォーツ)が使われます。これを細かく粉末状にしたものを雌牛の角に詰め、夏の間地中に埋めてつくります。水で薄めたものを農地に散布する。501番調合剤は、500番の正反対の役割を果たし、引力,宇宙のシリカ極エネルギーと共に作用します。



☆502番調合剤「ノコギリソウ調合剤」肥料調合剤。
 ヤロウ(ノコギリソウ、学名:Achillea millefolium)の花を雄鹿の膀胱(ぼうこう)に詰めたものを夏の間日光のよく当たる場所に吊るして置く、次に冬の間から夏まで地中に埋めてつくります。502番調合剤は、金星が司る排泄、浄化作用に関係し、硫黄(イオウ)が、他のミネラル特にカリウムとうまく関係を保つのを助けます。

{疫病治療のためには、サンザシ同様、ノコギリソウ(ヤロウ)を沸騰したお湯で煎じて夕方飲むのと同時に「憐れみの聖父」に祈ります。}



☆503番調合剤「カモミール調合剤」
 牛の腸にカモミール(学名:Chamomi-lla officinalis)の花を詰めて腐植土の中に冬の間埋めてつくります。この調合剤は、カルシウムが硫黄(イオウ)と結びつくのを助け、水星が司る消化・吸収と関係しています。



☆504番調合剤「イラクサ調合剤」
 土に直接触れないように乾燥させたピート(又は同類品種)で覆った状態にしてたくさんのイラクサ(学名:Urtica dioica)を地中に1年間埋めてつくります。504番調合剤は、鉄を硫黄と結びつける働きをし、太陽エネルギーが司る循環を促進し活力を与えることと関係しています。



☆505番調合剤「ナラ類の樹皮調合剤」
 ヨーロッパミズナラ、(学名:Quercus robur)のようなナラ類の樹皮を細かく砕いたものを牛や豚や馬などの家畜の頭蓋骨に詰めて、秋・冬の間、絶えず水が流れ込む土中に埋めてつくります。505番調合剤は、炭素をカルシウムと結びつけるのを助け、月が司る骨格や皮膚などの形成を促し、自己を他からはっきり区別させ、自我力が高まることと関係しています。



☆506番調合剤「タンポポ調合剤」
 タンポポ(学名:Taraxacum)の花を牛の腸間膜(腹膜)に詰め、冬の間、よく肥えた大地に埋めてつくります。これにより506番調合剤は、木星が司るケイ酸(シリカ)とカリウム(及び硫黄)との正しい関係がつくられます。



☆507番調合剤「カノコソウ調合剤」
 摘みたてのカノコソウ(学名:Valeriana officinalis)の花を押し潰しジュースを絞り出す。薄めたものを肥料に加えます。507番調合剤は、代謝作用とかかわり、火星が司る肥料とリンとの正しい関係がつくられます。



☆508番調合剤「スギナ調合剤」
 スギナ(学名:Equisetum arvense)を煮出した液を薄めてつくります。強すぎる月の作用を水から取り去り、508番調合剤は、土星が司る大地(基盤)と関係し、502〜507番までの6つの調合剤の相互バランスをとり、大地本来の性質を強化,強固にします。特に雨が多く降る地方で効果的とされます。



● バイオダイナミックに不可欠のホーン・クレイ調合剤
 粘土調合剤の必要性:米国で長年研究された粘土調合剤の製造に成功。
 この調合剤は、ホーン・クレイ調合剤と呼ばれ、人間で言う皮膚に相当します。皮膚は、人間内部のすべての器官を包みこんでおり、太陽系を包みこむ“皮膚”(境界線)であるヘリオポーズとかかわっており、その影響下にあるとされます。この調合剤は、粘土が基本的にアルミナのケイ酸塩からできているためよりケイ土(シリカ)極〔土星の外側にある惑星も含めた外惑星〕とともに作用します。

 パイプ(バイオダイナミック・ブロードキャスター)の上部の突き出た部分(ウエル)に夏用のホーン・クレイ調合剤を入れて栄養分を与え、パイプの下部には栄養分を吸収させるための冬用ホーン・クレイを入れることにより、どちらの極エネルギーも無駄なく効率的に使えるようになります。


● 調合剤には、更なる研究が必要と考えられます。
 例えば、アンゼリカやローズマリー、ヨハネワートなどが採用されていないからです。
 天界の代表される象徴的ハーブ(薬草)の使用は、重要です。
 この点に関しては、旧約聖書のモーセ五書を基本文献として調査する必要があります。
 


● 各農地で調合剤の稀釈度合いを変える
 一つ一つの農地(セル)に合わせて各バイオダイナミック調合剤の稀釈度合いを調整する必要があります。
 パイプの使用に伴って時間の経過と共に農地の状態もどんどん改善していき、一年毎に土地の状態を再チェックし、必要であればバイオダイナミック調合剤の稀釈度合いを変えた方が良いとされます。


 米国での100人ほどのパイプ使用者(農業経営者)からは状況が改善したとの報告が相次いでいる反面、悪い実例として殺虫剤などの毒物等をパイプに入れたことにより、植物,土壌,人間,動物にも健康を害した報告もあり、バイオダイナミック調合剤以外のものをパイプに入れてはなりません。

 バイオダイナミック・ブロードキャスターは、農地の環境全体を改善させることにより、農作物の生命力を向上させ、収穫量アップを目的として発明されているため害虫などの局部的問題解決から始まっているものではありませんが、過去の経験からパイプの使用により徐々に害虫や雑草の問題が減少しています。しかし、野性動物は、環境の良い場所を本能的に嗅げ分ける能力を備えているため害獣の農地侵入が多くなるケースも事実です。



● バイオダイナミック農業の基本

・各農場が独立した有機生命体(セル)とみなされます。
・完全自給自足、またはそれに向かうことが求められます。
・各農地は、他の農地とはっきり区別した境界線を持つべき独立した有機生命体です。
 すべての有機生命体には、皮膚,樹皮,皮膜という境界線があります。これがないと生命体内部の有機的エネルギーが漏れ出します。マクロコスモスにおいては、太陽系を例にとると、冥王星の軌道の外側に太陽系の境界線とも呼べる地帯(ヘリオポーズ)が存在すると天文学者によって確認されています。

 決められた手法を盲目的に実践するのではなく、各農場経営者が、生命への理解を深め、絶えず農場と農作物の質を向上させていく努力をします。
 農場経営者の精神的向上が何よりも求められます。
 バイオダイナミック農場経者は、人々の身体と精神の健康を維持し、向上させるための作物づくりを主眼とします。

 人間の肉体レベルは、頭(脳),心臓(心),内臓(肝)の3つが、精神レベルの思考,感情,意志の3つに対応しています:照応,類比と考え、この3つが連動していないか、アンバランスの場合、その人間自身が不調和を生じます。

 錬金術は、フラスコや坩堝内での純粋な「世界霊魂=エーテル体」抽出実験でありましたが、バイオダイナミック農業は、広大な農地フィールドに錬金術の実験を適応化したと言えます。

※ セル:cell
  と、言う言葉は、本来仕切られた細胞が、原点にあります。 気象用語にもなっており、シングルセル:Single cell、マルチセル、スーパーセル(トルネード)などの呼称があります。 セルが集合し、積乱雲群や気団が大きく発達すると、台風、ハリケーンなどになります。 これらの呼称は、単に気象用語にとどまらず、錬金術を広大なフィールドに当てはめた場合の有機農法:ビオディナミにも適応されます。 畑を周りと区切ったあぜ道やクロのことをひとつの細胞壁にたとえ、セル とか ミクロクリマ とか言います。 つまり、有機農法では、区切られたひとつの畑を “ 細胞 ” にたとえ、生命体として取り扱うのです。 細胞である畑を成長させることは、気象用語のセルの発達とよく似ています。
 生命体に携わる人間の性格や品性は、そのまま細胞である畑に反映されます。 これが、有機農法の原理です。
 錬金術とは、修道方法です。 細胞である畑に関わる農民の品性が、高められると、生命体としての畑も成長します。 これらは、お互いに影響し合い、高め合います。 それは、波動と同じです。 良い波長が共鳴し合えば 1(π:パイ) ⇒ 2π になり効果は倍増します。 逆に、波長の位相が違えば、打ち消して効果は、減少します。 このことは、農業だけではなく、健康や美容、精神状態にも深く関与しています。 常に宇宙から来る目に見えない電波や素粒子は、人体に影響を及ぼしています。 振動もまた、波長として捉えられます。 霊的エネルギーや力をよく、「バイブレーション」 と、呼ぶのはそのためです。 これらの影響は、波長・波動・重力波などのいまだ科学では、はっきりと体系化できていない分野です。 しかし、古来より経験学的に天文学・占星学・農事暦として確立されています。 本来の占星学とは、占いではなく、気象予報と同じく、天体の位置や宇宙の状態を観測して地球生命体やその中に住んでいる人間の人体に及ぼす影響力を予測する学問です。
 現在、量子力学だけではなく、光・素粒子・重力などの 波長・波動(振動) といった 「波:リズム」 が、いったい何なのか? 「単に聞こえる音楽だけではない、気づかない干渉波にどういった人体への影響力があるのか?」 を、探求する必要があるでしょう。 人体の嗅覚に関わる芳香もそのひとつです。



● 農事暦:バイオダイナミック・カレンダー
 月と星座の位置関係が重要視され、栽培作物を果菜類、花菜類、葉菜類、根菜類の4種類に分類し、それぞれの作物に適した時間帯に作業をします。
 例えば、タマネギなど根菜類であれば、月の背景に土の星座と呼ばれるおうし座、乙女座、山羊座がある時(根の日)、適した作業時です。「根の日」に作業することによって病気も少なくなり、丈夫なタマネギに育ちます。
 月が水の星座である魚座、かに座、蠍座にある時(葉の日)、タマネギの収穫を行うとタマネギの辛味が和らいで食べやすくなります。しかし、長期保存には適しません。長期保存する場合は、「葉の日」を避ける具体的な暦です。



● 情報提供:佐々木 亜弓、北海道岩見沢市「有限会社狩野自然農園」
 バイオダイナミック農法『バイオダイナミック・ブロードキャスター』農地用セット(約200ヘクタールまでをカバー)。
 ラジオニクス[Radionics] 原理やバイオダイナミック調合剤に関する詳細は、イザラ書房の「農業講座」ルドルフ・シュタイナー著。
 化学から有機化学 “ 生命力学農法 ” が、21世紀の地球環境に優しい、食糧問題解決の農業としてふさわしく、その啓蒙活動に値します。
 九州熊本県阿蘇「ぽっこわぱ農園」バイオダイナミック農業を経営、農事暦(バイオダイナミック・カレンダー:種まきカレンダー)を出版≪ぽっこわぱ耕文舎発行≫。
 北海道伊達市「リムナタラ農場」グループ活動。




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